2013年4月8日旧正丸峠

山と渓谷社「埼玉県の山」を参考に歩いた。

正丸駅から国道を北に進んで坂元集落に下ると様々な花が咲き乱れている。
特にツツジが圧倒的だ。
しばらく登ると旧国道。
それを越えてさらに登ると旧正丸峠。
昔江戸と秩父の往来にはこの峠を越えていたのだ。
今日はここをまっすぐ下る。
可愛らしいネコノメソウが出迎えてくれた。

一年ぶりに出会ったカタクリは、逆光に輝き息を飲むほど美しい。
これほど可憐で慎ましやかな花を私は他に知らない。
ほんの小さな、たった一枚の葉を出して徐々に栄養を蓄え、やがて葉を二枚にし、花を咲かせるには7,8年かかる。
広葉樹の葉が茂ると地上から姿を消す。
広大な森の、ほんの一部にわずかな数しか見ることができない。
まさに春の妖精だ。

しばらく下ると、大カエデの根本に追分の道標がある。
秩父からの道を江戸と八王子経由鎌倉とに分けたものだそうだ。
この道を八王子方面に進み、峠を越えて下ると松枝集落。
多くの花が咲き桃源郷のようなところだ。
その少し先にザゼンソウ自生地があり、3月中旬から4月上旬に花を見ることができるとのことで楽しみにしていたのだが、すでに終わっていて残念だった。
青梅秩父線を南に下り、名栗げんきプラザの先で山道に戻る。

この先の山はそれほど面白くないが、大蔵山集落に降りるとここがまた新緑と花々で心地よい。
花と新緑を楽しんだ一日だった。

ヒマラヤユキノシタ











キブシ





ネコノメソウ





ハシリドコロ





カタクリ











バイカオウレン





追分の道標





スミレ











レンギョウ











キケマン





ミツマタ











イカリソウ





源平桃





クサノオウ





鈴蘭水仙





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