9月19日五色ヶ原から室堂へ


日の出前の散歩。
左手前が鬼岳、右遠方に立山。



5時半朝食。
朝食会場から針ノ木岳の肩から昇る朝日を見ることができた。
素晴らしいロケーションだ。





左から鬼岳、立山、獅子岳。





6時10分出発。



あまりの絶景になかなか前に進めない。
眺めを堪能し、写真を撮り、ゆっくり歩いた。

後から来た同室のおじさんに先に行ってもらった。
手前はチングルマの綿毛。









ザラ峠はとてつもない落差の大崩落地だ。
その光景にはぞっとさせられる。

手前の道をザラ峠に下り、右に見えている獅子岳に登り返す。


崩れやすい砂利の急斜面は、登りも大変だが下りは滑りやすくもっと大変だろう。


笠ヶ岳、黒部五郎岳、薬師岳、五色ヶ原と大崩落地。





イワギキョウ





白山





立山と五竜岳、鹿島槍ヶ岳。





鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳、針ノ木岳と黒部湖。





鹿島槍ヶ岳



獅子岳山頂で絶景を堪能し、鬼岳の斜面をトラバース。
草紅葉が美しいが、花の季節はさぞかし美しいだろう。

鬼岳と立山。





ウメバチソウ





ミヤマリンドウ





蓼科山と八ヶ岳連峰。





誰もいないのに落石が起こっている。





鬼岳の背後には、槍ヶ岳、黒部五郎岳、薬師岳などの山々。





龍王岳と立山。





龍王岳に登る。





鬼岳の背後には槍ヶ岳、赤牛岳、笠ヶ岳、黒部五郎岳、五色ヶ原、薬師岳などの山々と五色ヶ原。





五色ヶ原、薬師岳、右遠方に白山。





剱岳、別山、立山。





剱岳





別山と真砂岳の間に白馬岳。



龍王岳を経て浄土山。
ここから直接下ったが、巨大な岩から成る急斜面は下りに取るとなかなか大変だ。
丁度去年の今頃ここを登ったが、あの時は何も見えなかった。
山に登るなら天気のいい日に限る。

浄土山の向こうに剱岳と別山。





大日岳、奥大日岳。





室堂ターミナルと大日岳、奥大日岳。





立山室堂山荘と別山。











立山(雄山、左)と浄土山。





ヤマハハコ



室堂ターミナルに11時に着いた。
11時20分のバスに乗り、ケーブルカー、電車と乗り継いで富山駅へ。
サンダーバード、新幹線で帰宅したのは19時30分。
それから練習した。

<写真>
3日間で13.3GB!
撮りすぎだって!
1日平均800枚ちょっと。
しかし無駄な写真も多い。
坂道を数十歩登ると、少し景色が変わる。
その度に写真を撮る。
多分いちばん上からの写真がいちばんよくてそれを使うんだろうなと思いつつ、あまりの絶景に写真を撮ることを止められないのだ。

<髭剃り>
山で髭は剃らない。
剃っている人を見たことがない。
貴重な水をそんなことに使う訳にはいかない。
久しぶりに髭を剃ると、肌が元気で気分がいい。
毎日剃ると肌が疲れている。
肌のことを考えると、髭剃りはできれば3日に一度ぐらいがいい。

<早起き>
山では4時起き、5時起きは普通だ。
山から下りて、普段通りの時間に寝ても、朝早く目が覚めてしまう。
それなら早く寝ればいいのだが、地上では用事が多くそうもいかない。

<ゆっくり>
どんなに延々と続くアップダウンのコースでも、ゆっくりと歩けばいつまでも歩けるということが今回分かった。
ちなみに私のゆっくりは、コースタイムよりもやや速いぐらいのペース。
筋肉痛が全くない。
私は眺めがいいとゆっくり歩けるが、眺めがないと早く歩いてしまう。
ロングコースの時は、眺めがなくてもゆっくり歩けるようにしたい。

<歩く速さ>
山をしばらく歩いていたら、歩くのがゆっくりになっている。
何でみんなそんなにせかせか歩いているのかと思う。
でもすぐに元に戻るだろうな。

<有給>
五色ヶ原山荘で一緒になったおじさんの話。
その方は退職されているが、まだ働いている友人と槍ヶ岳に登ることになった。
予定していた日は悪天候。
中止すべきだが、その友人が「俺の有給をどうしてくれる?」というので仕方なく登ったそうだ。
行っても何も見えないし、悪天候時に急斜面の雪渓をトラバースするのは非常に危険だ。
無理やり山頂まで行ったが誰もいなかったそうだ。

<危険>
これまで何度も書いているが、山を下りて道路を歩くと非常に怖い。
こんな巨大な鉄の塊が猛スピードで至近距離を通るような危険な状況は、よほど悪天候の冬山でもない限り山では滅多にない。

<トレイルランナー>
トレイルランナーの若い女性とすれ違った。
今ここにいて大丈夫かと心配になり、少し話をした。
何と室堂を出発し、薬師岳山荘まで行くそうだ。
登山者では考えられない行程だが、確かにスピードはある。
万が一たどり着けなかった場合、あの小さなリュックの中身で一夜を過ごせるとは思えないのだが。
ローカットのシューズで足首を捻挫したりはしないのだろうか。
登山者目線で色々と心配になる。
とにかく、私よりも圧倒的に体力があることは間違いない。

<テント>
薬師岳から先で、合計数人とすれ違った。
最初は単独の若い女性。
しかもテント泊だ。
次は単独のおじさんで、この方もテント。
次は中高年の男女2名でこちらもテント。
初心者お断りの長い縦走路だけに、テント泊の人が多い。

<台風>
五色ヶ原山荘で同室になったおじさんの話。
何とあの台風の中、折立から太郎平小屋まで登ったそうだ。
樹林帯を抜けると猛烈な風で吹き飛ばされそうになったそうだ。
普通あの状況では登らないと思うが。
朝のバスが動いていたので乗ってしまったそうだ。
折立まで来ると、道が封鎖されもうバスは動かない。
そのままいる訳にもいかず、登るしかなかったそうだ。

<一人>
山はやはり一人が最高だ。
相手がいれば、どうしても日程が決まってくる。
そうすると、多少天気が悪くてもやめられなくなる。
一人なら、ちょっと条件が悪いと思えば前日の夜中止できる。
私はしょっちゅう中止している。
自分の休みの範囲で、最高の天気の時に登ればいい。
眺めも花もなければさっさと歩けばいいし、眺めがよければ思う存分堪能し写真を撮ることができる。
自分の実力だけでコースを設定できるため、相手がいる場合よりもよりロングコースを歩くことができる。
山でおしゃべりは必要ない。
自分が自然と同化するぐらい、一人静かに自然に浸りたい。
(誰かと登山することはまた別のジャンルとして、時々やってます。)

<慣れ>
高い山では心拍数が上がり寝る時など気持ち悪いが、縦走しているとだんだん体が順応し気にならなくなってくる。

<百名山>
自分がやりたいのは百名山ではない。
アルプスを大縦走した時の満足度が最も高い。
百名山でもつまらないと思うこともある。
百名山は一つの目安とし、その時自分が登りたいと思った山に登ろう。

<登山用タオル>
普通のタオルを山に持って行くと非常に臭くなる。
今回は登山用タオルを持って行ったが、さすがに臭わず快適だ。
登山用ハンカチというのもあっていいと思う。

<ファイントラック>
今回の下着はファイントラック。
薄く軽く保温性があり、汗をかいても全くべとつかないし、臭いもしない。
臭わないから着替える必要もない。
靴下はさすがに臭った。
もっと高性能の靴下を探してみようか。




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