2014年7月29日五竜岳


3時50分起床。
フリース、雨具上下、冬用手袋を着込んで見晴台へ。
ぞっとするほどの絶景。
雲一つない。
ただし寒い!
気温が低く、風も強く、凍えそうになりながらご来光を待った。
やはりダウンを持ってくるべきだった。
ご来光は、それ自体よりもその前後の山の色合いに価値がある。
朝は空気中の水蒸気が少なく、遠景も美しい。
朝日に照らされた白馬三山、唐松岳、剱岳、立山、薬師岳。
これほどの感動をもたしてくれるものは、世の中にそう多くない。

高妻山右肩からの日の出。











左から焼山、火打山、妙高山、高妻山。





朝日に染まる五竜岳、立山、剱岳。





剱岳と唐松岳。





五竜岳の右遠方には、針ノ木岳、赤牛岳などの山々。





左から針ノ木岳、鷲羽岳、水晶岳、赤牛岳。





薬師岳。





朝日に輝く白馬三山。



朝食は4時50分。
5時30分出発、五竜岳に向かう。
鎖場があるが、気をつければ問題ない。
五竜山荘から五竜岳へ。
五竜岳の鎖場も慎重に行動したい。







コケモモ





鎖場を越え、五竜岳へ。





エゾシオガマ





ゴゼンタチバナ





ハクサンシャクナゲ





ミヤマアキノキリンソウ





クルマユリ











キヌガサソウ





スミレ





ミヤマダイコンソウ






イワツメクサ





五竜山荘と五竜岳。





ミヤマコゴメグサ





白馬三山、唐松岳と五竜山荘。





焼山、火打山、妙高山方面。



山頂に立つと、目の前に鹿島槍ヶ岳、その向こうには槍穂高連峰も見える。
これまた感動的な光景だった。

立山と剱岳。




鹿島槍ヶ岳。
拡大すると、南峰、北峰、その間の稜線に登山者がたくさんいるのが見える。





水晶岳、赤牛岳、薬師岳、立山、剱岳方面。





剱岳。





立山。





薬師岳。





笠ヶ岳、穂高岳、槍ヶ岳。





鹿島槍ヶ岳。



去りがたい気持ちを抑え下山。
五竜山荘の先の分岐から遠見尾根を下る。
太陽の熱によって暖められた空気は上昇気流となり、雲を発生させて上ってくる。
9時には唐松岳と五竜岳の稜線に達した。
山で本当に眺めがいいのは、日の出からの数時間のみだ。


チシマギキョウ





リンドウ





ミヤマキンバイ





ウラジロタデ



遠見尾根はやせ尾根で、急傾斜、鎖場、ガレ場などがあり注意が必要。
西遠見山、大遠見山、中遠見山、小遠見山とアップダウンの繰り返しにやや疲れてくる。
アルプス平のお花畑は人工ではあるが、登山しない人にとっては楽しめる場所だと思う。
もちろん高山植物は山で楽しむのがいちばんだ。
山では、例えば東斜面と西斜面で植生が全く異なる。
樹林帯に生えるのか、砂地に生えるのか。
実際に自生しているのを見るのとは比較にならない。

ウサギギク





ハクサンフウロ





ミヤマアズマギク





ハクサンタイゲキ





シナノキンバイ











チングルマ





クモマニガナ





ヤマハハコ





ミツバオウレン





ミヤマママコナ























シモツケソウ





オオバギボウシ(ナメルギボウシ?)

















ニッコウキスゲ





クガイソウ





タカネナデシコ





白いコマクサ。





シコタンソウ





イブキジャコウソウ





シロバナホタルブクロ





ヤマホタルブクロ









テレキャビンで下の駅に着いたのが13時半前。
検索したら、次の電車は15時54分!
しかも、あずさの乗り継ぎが悪いらしく、中央線経由は16時台しか出てこない!
他は新幹線経由で高いし乗り換えが多い。
仕方がないのでとりあえず風呂に入り、結局バスに乗ることにした。
白馬五竜バス停15時40分発、新宿20時19分着。
ところが後で気が付いて検索してみたら、白馬駅から14時台のあずさがあった!
つまり、タクシーで白馬駅に行けばその列車に乗れたのだった。
特急はあるのに、それに接続する各駅停車がない。
不便すぎる。

新宿で降りる予定だったが、中央道日野から徒歩7分で多摩都市モノレール甲州街道駅との放送があったので降りてみた。
乗り換えが多く、歩く時間も長いが、こちらの方が渋滞を気にしなくていいし、早く帰宅できる。

今回は塩見岳よりも随分楽だった。
心臓の音もほとんど聴こえなかったし、頭も痛くならなかった。
少し登り方が分かって来たのか、塩見岳のトレーニング効果か。
コースももちろんこちらの方が楽だと思う。
アルプス初心者の人は、唐松岳のみの往復にすればかなり楽だし、それだけも天気さえよければ相当に感動できる。

山は天気が命。
アルプスで天気が悪いと命が危ない。
せっかく登っても、雲の中では何も見えない。
どこに進んだらいいのかすら分からなくなる。
10日ぐらい前から天気予報に注意し、徐々に登る山を決め、最終的に登るか登らないかは前日の夜決める。
それには一人がベストだ。
複数になればどうしても日が決まってしまい、それによって悪い天気の日に登ることになる。
人数が増えればその分行動が遅くなり、午後の雷雨に出会う危険性も高まる。
単独行には実は大きな利点がある。



inserted by FC2 system