2015年6月29日平標山・仙ノ倉山


標高
平標山 1983.7m
仙ノ倉山 2026.2m

歩行距離13.9km
累積標高差+−1296m

平標山は花の百名山に選ばれている。
仙ノ倉山は日本二百名山。

山を趣味にするなら、広島よりも関東に住んだ方が断然楽しい。
交通網が発達していて、東京、神奈川、埼玉、群馬、栃木、さらには山梨、長野の山さえ日帰り登山ができる。
アルプスにも行けるし、東北の山にも行ける。
朝6時に家を出て、8時10分には越後湯沢駅、9時前には登山口近くのバス停に着いた。

ひょっとしたら高山植物の花々を見られるのは、今年はこれが最初で最後かも知れない。
7月から8月にかけては業務の仕事が詰まっていて、重要な演奏会も多く、山には行けそうにない。
お盆を過ぎれば花は多くのところですでに終わっている。

股関節のことがあるので、トレイルランニングはもう一生やることはないだろうなと思う。
それはそれで仕方ない。
元々山はゆっくり景色を楽しみ写真を撮りながら歩くのが好きだ。
アップダウンのランニングももうしないだろう。
それも仕方ない。
マラソン大会に出られなくなったら、それはとても残念だが仕方ない。
しかしどうしても山には登りたい。
特に森林限界を超えた稜線からの大展望と高山植物のお花畑、これを見られなくなるのは辛い。
思い出だけでも十分幸せに生きていけるぐらい山には登ってきた。
しかしこの歳で登れなくなるのは嫌だ。
あと30年は登りたい。

ストックは持てばその分重くなるし邪魔だが、今後私に持たないという選択肢はない。
使えばかなり足が楽になる。
スピードは遅くなってしまったが、仕方ない。

平標登山口9時10分出発、16時55分到着、所要時間7時間45分。
途中5分のおにぎり休憩3回。
他に写真撮影にはかなり時間を使った。

JTBパブリッシング・関東の山ベスト100によるとコースタイムは6時間40分。
昭文社・関東の山歩き100選によるとコースタイムは6時間50分。
山と高原地図では7時間15分。
山と渓谷社・花の百名山では平標山から仙ノ倉山に少し下ったお花畑往復で7時間とかなり遅いタイム。
これまで私はどのコースタイムよりも、休憩や写真撮影の時間を含めても3分の2ぐらいのタイムで歩いてきた。
今回は特に下りで着地の衝撃がないようにかなり気を使ったが、それにしてもコースタイムよりも時間がかかるというのは残念な気持ちになる。

ギンリョウソウ





タカネニガナ





シロバナニガナ





ハクサンシャクナゲ





ツマトリソウ





ハクサンシャクナゲと平標山





アカモノ(イワハゼ)





平標山へ。





コバイケイソウ





カラマツソウ





ナナカマドと苗場山





見上げる。





来た道を振り返る。赤倉山、苗場プリンスホテル方面。





ヨツバシオガマ





ウラジロヨウラク





ナナカマド





来た道を振り返る。ナナカマドと苗場山。





ミヤマキンバイ





ハクサンコザクラとミヤマキンバイ











チングルマは残り僅か。





お花畑まで下り、平標山を振り返る。





ハクサンイチゲ





平標山山頂の向こうに苗場山の頂上台地。





ナナカマドと平標山。





ベニサラサドウダン





コバイケイソウ





ワタスゲ





ゴゼンタチバナ





コイワカガミ





マイヅルソウ











ニッコウキスゲ



<股関節>
累積標高差が1200mを超えるコースを8時間近くも歩いて、なぜか股関節の状態は出発時よりもよくなっている。
ストックをきちんと使えば山は股関節にいい?
本当?
最後にアスファルトの上を少し歩いたが、すぐに足の裏が痛くなってきた。
アスファルトはかなり足に悪い。
山が股関節にいいとすれば、土の道だからということは大きいだろう。
埼玉の自宅近くには黒目川沿いに木屑を固めた道があり、これはかなり足にいい。
それでは広島ではどうしたらいいのか?
近くにはいくらでも山があるので、登山をトレーニングにするか?
ストックはかなり足の負担を減らしてくれる。
通勤に使いたいぐらいだ。
今度試しにノルディックウォーキングをやってみようかと思う。

<お花畑>
平標山から仙ノ倉山に少し下ったあたりのお花畑ではチングルマはほとんど終わりかけていた。
ハクサンイチゲ、ヨツバシオガマなどは見事に咲いていた。
残雪はほんの少し残っていた。
平標山から平標山の家方面に少し下ったあたりにはコバイケイソウの群落があり、見頃の花もあったが、つぼみが多い。
こちらは見頃にはもう少しかかりそうだ。

<寒さ>
朝は寒かった。
越後湯沢駅で降りると、やっぱり寒い!
ここで雨具のジャケットを着込んだ。
しかし山では曇りの時に少し寒さを感じたが、結局ジャケットは着なかった。
これだけで足りるのかと心配したダウンも使わなかった。

<練習>
帰宅後はいつものように楽器の練習。

7月1日
平標山でやたらと蠅にたかられた。
耳の後ろを狙って長く留まろうとする。
まさか卵を産もうとしてないよなと思っていたが、アブだったようだ。
数か所刺されて痒い。
帽子、サングラス、長袖シャツに手袋で露出しているのは顔ぐらいだが、顔は日焼け止めを塗っている。
塗っていない耳の後ろが耳なし芳一状態だったか。

股関節は登山後全く痛みのない状態から24時間でやや元に戻り、48時間後にさらに元に戻った。
現在は元の状態よりはよく、ほとんど違和感がない。
登山の疲労がまだ残っているので今日も競歩などしていないが、安静にすると悪化するというのは常識なので筋トレなどでなるべく動かすようにしている。

ストックによる疲労は二の腕の外側に残っていて、他にはあまりない。



inserted by FC2 system