2015年9月12日武尊山


標高2158.3m

3時45分起床、4時40分出発。
8時14分水上駅到着。
そこからタクシーで裏見ノ滝へ。

裏見ノ滝→武尊山→剣ヶ峰山→裏見ノ滝

所要時間7時間5分
おにぎり休憩3回、合計15分。他に写真撮影に多分30分ぐらい。

手小屋沢避難小屋の先の梯子、ロープ、鎖の連続が見た目としては怖そうだが、実際には剣ヶ峰山からの下りの方がずっと厄介だった。
急な下りで、特に濡れた岩は滑りやすい。
この難所が延々と続く。
金属の梯子は全く安心。
木の梯子は朽ちかけて滑りやすかったりして気を使うものもあった。
足がかりがなく、濡れて滑りやすい岩場は厄介だが、真新しいロープのおかげで順調に通過できた。

どっしりとして雄大な山を堪能できた。
山はもう秋色。
冬は近い。













キツリフネ




右下の木の梯子が朽ちかけていて濡れて滑りやすい。
岩も濡れていて滑りやすかったが、真新しいロープのおかげで問題なく通過。











左の至仏山が雲に隠れているのが残念。右遠方に燧ケ岳。





ゴゼンタチバナ





リンドウ





アキノキリンソウ





山頂までもう少し!





剣ヶ峰山へと続く稜線。





山はもう秋色。





剣ヶ峰山へ。





イワインチン





トリカブト





左にナナカマド、右にシャクナゲ。





武尊山を振り返り眺める。











ミヤマコゴメグサ?











オトギリソウ

















裏見ノ滝上部。





裏見ノ滝上部から下を見下ろす。





裏見の滝。この先は通行止め。



<ウェア>
水上駅を降りた時寒さを感じた。
山でも稜線で風に吹かれると寒さを感じることはあったが、日差しは暑いぐらいで、結局持って行った雨具上下とダウンは全く使わなかった。

<前夜泊>
昼頃から雲が出てきた。
早朝に出発すればもっと遠くの山も楽しめただろうが、自宅からだと水上駅にはいちばん早くて8時14分着。
前夜泊が理想だが、前日も空けないといけないし、お金もかかるし難しい。

<タクシー>
行きも帰りも同じ運転手だったが、ずっと喋っていた。
ペットボトル1本でふらりと山に入って脱水になって救助された人の話など色々と聞かされた。

<おじいさん>
厄介な剣ヶ峰山からの下りで、ストックを使って下る単独のおじいさん二人を追い抜いた。
70歳は確実に過ぎているだろう。
ひょっとして80代?
あのペースだと途中で暗くならないか心配。

<ストック>
今回はストックは使わなかった。
コースタイム7時間15〜30分の山で、普通の人は休憩を入れると軽く8〜9時間はかかる。
そこを9時出発で暗くならないうちに下山しようとすると、ストックは使えない。
足にかなりの負荷がかかるが、鍛えてれば問題ない。
ストックがない方が速いのは間違いない。
実はストックはかなり頭を使う。
両手、両足だから考えることが2倍になるのだ。
そのために山を楽しむ余裕が減る。
もちろんコースタイムの1.5倍ぐらいかければ、ストックを使ってもゆっくりと山を楽しめる。

<土曜日>
土曜日の百名山なのに、それほど人は多くなかった。
長くてきつい初心者お断りのコースが原因だろう。
平日だと人が少なすぎて逆に怖かったかもしれない。

<100m>
剣ヶ峰山分岐には、剣ヶ峰山山頂まで100mと書いてあるが、世の中にはこんな100mがあるのかと思うほど急で難しく時間がかかる。

<ただ歩く>
実は写真にならない、ただただ延々と歩いている時こそが最も大事な時間かも知れない。
時間が経つにつれて徐々に雑念は消え、頭が真っ白になる。
自然と自分は徐々に一体化し、自分が自然のほんの一部にすぎないという実感が生まれる。
ついには自分の生死がそれほど大きなことではないように思えてくる。


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