2015年9月焼岳
標高
焼岳 2909m
<二日目>
あまり寝られず、3時半起床。
ご来光を拝もうと、西穂山荘から少し登ったところにある丸山へ。
風が強く、雨具上下、ダウンなど着られるものを全て着てもまだ寒い。
少し下の樹林帯に避難してその時を待つ。
残念ながら雲が多い。
ご来光は見られないまま5時30分の朝食に遅れないように下山。
焼岳日の出前。
6時10分出発。
焼岳へ。
焼岳方面は晴天。
しかし本来登るはずだった笠ヶ岳頂上部はついに最後まで雲の中で一度も顔を見せてくれなかった。
笠ヶ岳に登っていたら残念な気持ちになっただろう。
しかし予報を見ただけでは、どの山に雲がかかるかなど分からない。
ともかく、焼岳は日差しを浴びて感動的なまでに美しく輝いている。
トリカブト
朝日に輝く焼岳
穂高岳
右下に上高地
槍ヶ岳
上の写真を拡大すると稜線を何人もの人が歩いている。
水晶岳、鷲羽岳、槍ヶ岳などの山々。
左遠方に水晶岳、鷲羽岳。
西穂山荘から焼岳小屋まではコースタイム3時間。
2時間30分かかったから、ここはそれほど緩く書かれていない。
アップダウンが続き楽な道ではないが、高山の森林を堪能できるコースだ。
一部笹に覆われていたり細くて谷側に傾斜し滑りやすかったりするが、全体としては悪い道ではない。
焼岳小屋と焼岳。
焼岳小屋から登るにつれて徐々に迫ってくる焼岳の迫力は圧巻!
所々穴から蒸気が吹き上がり、硫黄の臭いが強烈にする。
本当に登っていい山なの?
振り返れば、穂高岳の険しい山容が感動的だ。
その左遠方には槍ヶ岳、右には上高地と桂川が見えている。
穂高岳
穴から蒸気、硫黄の臭い。
ヤマハハコ
上高地
霞沢岳
山頂はぎょっとするような黄色や白の岩でできており、大量の蒸気が噴き出ている。
笠ヶ岳がついに顔を見せてくれなかったのが残念だが、穂高岳や霞沢岳の眺めを堪能した。
野口五郎岳
下山は中の湯へ。
ここまで素晴らしいルートだとは想像もしていなかった。
眺めがよく、草紅葉の黄色や紅葉が見事だった。
登りも下りもあまりにも眺めがよすぎて、少し歩いては眺めて写真を撮るという繰り返しでなかなか前に進めなかった。
登山禁止の南峰
南峰の火山湖
シラタマノキ
オヤマリンドウ
2008年の山と高原地図には中の湯ルートと新中の湯ルートが書かれているが、2015年の地図では中の湯ルートが消えている。
恐らくここが分岐だったのだろうなという場所はあったが、その先に道はなかった。
中の湯でシャワーを浴び、温泉にも30秒浸かった。
ご主人によると中の湯バス停までは2.7kmの車道歩きで登山道はないとのこと。
山と高原地図には下り徒歩40分と書かれているが、実際には30分かからなかった。
地図に登山道らしき赤線が引かれているが、一か所怪しい踏み跡はあったがそれ以外に道はなかった。
中の湯バス停13時50分到着。
上高地発のバスは満員で乗れないことがある。
今回も混雑していた。
乗れない場合は上高地まで逆に乗るか、それとも沢渡までのバスに乗って、それまでに乗客が降りることに期待するか。
初日は雲が多かったが、二日目の焼岳は晴天に恵まれた。
特に中の湯への下りはまさかこれほど感動的なコースだとは思わなかった。
おかげで記憶に残る登山となった。
<山小屋>
普段は旅館にも泊まらない。
布団を何枚重ねても腰が痛くなる。
そんな私が山小屋に泊まるのだから、寝られるはずがない。
そもそも9時消灯で9時に寝るなんて無理だ。
狭い部屋に8人が詰め込まれ、向こう側の人が先に布団を敷くと、自分の布団を敷くスペースがない!
これでは足を伸ばせない。
布団に対して斜めに寝ることで何とか対応した。
布団は先に敷くべきか。
男が8人いれば、当然誰かが鼾をかく。
今回はクレッシェンドの頂点で目が覚めるという可哀想な鼾だったが、うるさくて寝られないことに変わりはない。
もちろん風呂などない。
それでも泊まりたいと思う人だけが利用する場所だ。
ちなみに、値段を聞かなかったが西穂山荘には個室もある。
家族連れなどが利用していた。