2016年8月8日東赤石山


標高1706m

山と渓谷社「愛媛県の山」を参考に歩いた。

筏津登山口10時15分出発
床鍋   16時25分到着
所要時間 6時間10分

累積標高差
+1104m
−1078m

高松駅7時37分発、特急いしづちで新居浜駅へ。
途中、瀬戸内海の眺めが美しい。
新居浜駅9時0分到着。

9時6分発のバスで筏津へ。
マイントピア別子まで20分。
その先にダムがあり、その手前でループする。
曲がりくねった道を進みながら高度を上げていくが、その先には垂直に思えるほど急峻な山々がそびえ立つ。
大永山トンネルの標高が1000mほどで、そこから別子方面に下って行く。
筏津の標高は660m。
電源立地地域対策交付金事業とのことで、料金は400円。
今回はこのバスがあるから計画した登山で、バスがなければ来ていない。
筏津10時15分到着。

最初は筏津から往復しようと思っていたが、「愛媛県の山」に権現越経由の道が書かれていてよさそうだったので計画を変更した。

「愛媛県の山」には所要時間5時間20分とある。
床鍋から出るバスは17時5分発なので6時間50分あり、余裕だと思っていた。
ところが赤石山荘分岐に書いてある時間でたどり着かない。
渓谷で多少写真は撮ったものの、順調に歩いたはずだ。
これでコースタイムより遅いというのは、コースタイムが相当に速い。
いまだかつてこんなコースタイムに出会ったことはない。
先日の平ヶ岳では、3時間と書かれているところを1時間40分で歩けてしまい、どう考えてもおかしいと思ったが、その逆だ。
コースタイムは書く人によってばらつきが大きすぎて困ってしまう。
「愛媛県の山」に2時間10分と書かれているところを、プラス15分の2時間25分かかった。
山と高原地図には2時間55分とある。
山と高原地図で権現越コースの時間を見ると6時間45分。
バスにぎりぎりの時間だ。

露草









赤石山荘分岐付近からは高山植物の花が咲き、展望が開け、花や景色を眺めながらゆっくり歩いた。
知り合いが八巻山を勧めてくれたが、残念ながら時間が足りないので断念した。

メイゲツソウ





八巻山





シラヒゲソウ





コオニユリ





オトメシャジン。東赤石山固有種。





タカネオトギリ





花模様

















コウスユキソウ





ウバタケニンジン。





東赤石山山頂から瀬戸内海方面を望む。





東赤石山山頂から八巻山方面の眺め。



「愛媛県の山」には、山頂からトラバース道に戻って権現越に向かうように書かれていたが、山と高原地図には山頂からの尾根道が書かれている。
この尾根道を進めばコースタイムはかなり短くなる。
この時点では余裕だと思っていた。
山頂から少し東に進むと三角点がある。
その先は難易度の高そうな岩場の下りで、全くマークが見当たらない。
「愛媛県の山」に一旦戻るように書いてあるのはそのためか。
少し下ってみたが、これ以上下って先に行けなくなると、登り返しているうちにバスに乗り遅れてしまう。
そういう事態は避けたいので、早めに引き返すことを決断した。
これで再び目算が狂った。




トラバース道も岩が多く眺めがいい。
眺めを楽しみつつも速足で進むと、尾根道との分岐に14時45分に着いた。
これで後は急がずに下れる。
しかし分岐の道標にしっかりと尾根道が書かれていたのには驚いた。
あの先がどうなっているのか気になる。






ツルギハナウド





眺めのいい岩場を歩く。





南東方面





南方面









権現越は花々が咲き乱れ、正面には笹に覆われた権現山、左手には新居浜方面の海が見えた。
素晴らしいところだったが、草が刈られておらず、地面が見えないので進むのに苦労した。
棘のある草もあり、刺さると痛いので避けて歩いた。

アザミ





シモツケソウ





ヒヨドリバナ





権現越





瀬戸内海方面。





ナンゴククガイソウ





シコクフウロ





ソバナ



床鍋方面に少し下ると樹林帯に入り、地面が見えて一安心。
ところがこの先も笹に覆われていたりともう少し整備して欲しい感じはする。
ただテープはしっかりとついている。

そのテープを頼りに巨岩がごろごろとしている枯れ沢に出た。
ここを下るのはあり得ない。
ということは対岸だろう。
ところが対岸に道はない。
地図を見ると、道はやはり沢ではなく対岸の先にある。
沢を少し下るとようやく道が見つかった。
こちらにもテープが欲しい。
10分ぐらいロスしてしまった。

木の橋が崩壊しているのを見た時は驚いたが、岩場を少し下って登れば通過できる。



途中シャクナゲの群落があり、花の咲く時期には楽しめるだろう。

その先は電力会社や林業の人も使う、よく整備されたふかふかの道で歩きやすく、快調に歩いた。

床鍋には16時25分到着。
権現越からの所要時間は1時間20分と、「愛媛県の山」の1時間30分、山と高原地図の1時間50分よりも速い。
沢で迷わなければ1時間10分で下れたはずだ。

権現越は素晴らしいところだったが、こうした草原は整備しないと藪漕ぎ状態になる。
また、そこから床鍋に下る道もしばらく整備されていない感じがした。
一般の登山者には筏津往復をお勧めする。


inserted by FC2 system