2016年10月2日安達太良山


標高1700m

日本百名山55座目。

4時起床。
東久留米駅5時8分発の西武線で池袋へ。
大宮から郡山まで新幹線、そこから東北本線で二本松駅7時59分着。
タクシーでロープウェイまで30分。
ロープウェイとセットのお得なプランがある。

ロープウェイ山頂駅からすぐの薬師岳に、「この上の空がほんとの空です」という碑が立つ。
背後に安達太良山山頂と紅葉の絶景が広がる。










〜あどけない話〜

智恵子は東京に空が無いといふ。
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間(あいだ)に在るのは、
切っても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとうの空だといふ。
あどけない空の話である。

リンドウ





オオカメノキ




日曜日でさすがに混雑していたが、振り返れば逆光に紅葉が際立つ美しさを見せた。






























吾妻山











山頂まであと少し!



安達太良山山頂は岩峰が突き出し、別名乳首山とも呼ばれる。
鎖場を登りその山頂に立つと、360度の絶景が広がる。

鉄山方面。





和尚山方面





安達太良山山頂



絶好の登山日和で、空は突き抜けるような青さだ。
確かにこれが「ほんとの空」だと思う。

鉄山方面に向かう。





振り返り、山頂方面を眺める。



牛ノ背を行くと、まるで別の星のような風景が広がり衝撃を受ける。
沼ノ平噴火口だ。
火山性ガスのため通行禁止となっている。
この風景を見た時の印象を写真にすることは極めて難しい。
左、中央、右の三枚の写真を元に、畏敬の念を感じさせるほどの圧倒的な風景を想像してみて欲しい。

磐梯山の山頂が見える。

















左遠方に山頂。





くろがね小屋へ下る道。





山頂付近は相変わらず多くの人で賑わっている。




くろがね小屋までの道もススキや紅葉が美しかった。










くろがね小屋から先は何とジープが通る。
幅は確保されているとはいえ、これほど凸凹の道を車が通るというのは凄い。
ここは馬車道、昔の街道のようだ。
途中で山道が分かれ、そちらの方が短時間で歩ける。

アキノキリンソウ



鳥川橋からはあだたら渓谷自然遊歩道を歩いた。
いくつもの滝があり、三脚はないので岩などでカメラを固定し、露出を長くして撮影してみた。










二本松駅の近くには智恵子の生家があるそうだ。
今日は時間がなかったが、機会があったら行ってみたい。

これ以上ないという好天、鮮やかな紅葉、畏敬の念を感じさせる噴火口、心を震わせる「ほんとの空」の物語。
記憶に残る一日になった。


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