2016年10月分


次回のマウスピース選定は11月1日アクタスで、バレル、リング付きサムレストなどの選定は11月2日クランポンで行います。

2016年10月31日 筑波山

標高877m

日本百名山56座目。

百名山の中で最も低いが、広大な関東平野でそこだけが高いため絶景が楽しめる。

10時30分つつじヶ丘バス停出発、13時5分筑波神社入口バス停到着。
所要時間2時間35分。
大体の本が3時間半かかると書いているので、まさかこんなに早く降りてくるとは思わなかった。

つつじヶ丘の標高は520m、筑波神社入口は241m。
つつじヶ丘からはロープウェイが女体山山頂付近まで、筑波神社からはケーブルカーが男体山の肩あたりまで通っている。
しかしそれらを使うと山の楽しみの多くは失われてしまう。

女体山からの眺めが素晴らしいとのことで、できるだけ早く眺めを楽しんでおこうとつつじヶ丘から登り始めた。
結果的にはこれがよかった。
予報に反して昼前から曇り空になった。

女体山への道は奇岩巨岩が多く、色々と名前が付けられている。
小学校の遠足に出くわしてしまい、抜くのに苦労した。
小さな山ではあるが、登山道は段差の大きな岩場が続き、簡単な道ではない。
小学校低学年の子供達にとってはかなりの冒険になる。

女体山からは圧倒的に広大な眺めを楽しめた。
残念ながら富士山は見えなかったが、日光白根山、男体山、女峰山方面の山々は見えた。

一旦下って、男体山に登り返す。
眺めは悪くないが、女体山ほどではないし、完全に曇ってしまった。

紅葉には早かった。
11月中旬頃が見頃ではないかと思う。

筑波神社へ下る道は上半分が巨木の多い原生林で、人も少なく楽しめた。

登山者も多いし、遠足の集団と遭遇すると大変だし、山頂にはケーブルカーやロープウェイで来た一般の人も多い。
興醒めする面もあるが、この特異な絶景は一度見ておくのもいいだろう。

10月30日
将軍塚のページができました。
http://clatakao.web.fc2.com/161027shougunzuka.html

18時25分出発、8.34km。
ベストは1km4分34秒、平均ペース1km5分0秒。
右ハムストリングス内側に強い疲労感がある。
明日の登山のため距離を短くした。

10月29日
17時16分出発、11.07km。
昨晩から今朝にかけてかなり体調が悪かった。
疲労というレベルではなく、ウイルスが疑われる。
昨日一昨日は走っておらず、防寒対策は万全、睡眠時間も8時間を確保していた。
思い当たるのは楽器体験ぐらいしかない。
午後練習していたら徐々に回復してきた。
ベストは1km4分42秒(心拍数150bpm)、平均ペース1km4分57秒(心拍数141bpm)。
心拍数がやや高いが、平均ペース4分台が出て一安心。
久しぶりの黒目川。
東久留米市内の黒目川は木屑を固めた足に優しいコースで、久しぶりに好きなように走れた。
全国であちこち走っているが、こんないいコースには滅多にお目にかかれない。

10月28日
京都駅からチャーターバスに45分乗り、長岡第八小学校で文化庁公演。

咳をしている生徒が多く、管楽器の楽器体験についてはもう少し検討すべきことがあると思う。
私はマウスピースからリードを外してそれぞれを洗い、再度装着する役だが、その際に手に唾液がつくのが気になる。
洗って完全にウイルスを除去できるのかという問題もある。

ビリーブは人数の多い学校にも関わらず、一人一人が力強く歌う見事な合唱だった。
校歌はさらに声量が増した。

指揮の中井章徳さんは喋りの上手さが際立つ。
ただ原稿を覚えるのではなく、その周辺の知識も豊富で、内容も少しずつ変化した。
インタビューした子供の喋った内容に対する返答もいいし、楽器紹介で演奏した曲への即座のコメントも見事だった。
指揮も素晴らしいが、そこに音楽がさらにあるとより素晴らしいと思う。
例えばカルメンよりジプシーの踊りの冒頭。
緊張感があるのか、それともリラックスしているのか。
暗いのか、明るいのか。
なまめかしいのか、美しいのか。
他にはカヴァレリア・ルスティカーナより間奏曲の冒頭。
その音楽は天に向かっているのか、それとも地を這っているのか。
嘆いているのか、祈っているのか。
何かそういった情景描写や心理描写がさらに加わるとよいと思う。

10月27日
京都駅からチャーターバスに1時間乗り、南丹市立八木中学校で文化庁公演。
合唱はアンジェラ・アキの手紙。
全校生徒がオーケストラの後ろに並んで合唱した。
それほど人数が多くないから可能な配置だ。
生徒たちはよく準備し、複雑な重唱を暗譜で歌った。
アンコールの校歌は、吹奏楽部がオーケストラと共演した。

京都駅からタクシーで将軍塚へ。
丁度日没の20分ほど前で、京都市街の向こうの山に沈む夕日と夕焼けを楽しめた。

夜は京都駅の接方来というお店で3人で夕食。
分かりにくい場所にあるが、京野菜など美味しく頂いた。

10月26日
京都駅からチャーターバスで1時間、亀岡市立東別院小学校で文化庁公演。
山と山の間のほんの小さな土地に作られた小学校で、生徒たちは一体どこからどうやって通っているのだろう。
全校生徒19名。
そこに近くの小学校、中学校、幼稚園から児童生徒が集まった。
ビリーブの合唱で感動的な体験は、田舎の少人数の学校で得られることが多い。
しかしこちらの予想を遥かに超え、一人一人のしっかりとした大きな声で懸命に歌う姿は、演奏しながら感情のコントロールが不能になるほどだった。
指揮者コーナーで変幻自在な指揮をした生徒もよかったし、最後の挨拶もしっかりしていて、「カープ日本一まであと2勝!」というリップサービスまで頂いた。

20時32分出発、11.27km。
雨が上がるのを待ち、夕食後の出発。
今日は瀬田川を下ってみた。
途中から瀬田川ぐるり散歩道という道になった。
状態がよく滑らかな道だが、コンクリートなのでスピードは出せない。
暗いので、ヘッドランプなしで走るのは困難だろう。
夜走ることは想定していないように思える。
瀬田川洗堰で折り返した。
可動式の堰だ。
名前の通り本当は対岸にも道があるはずだが、暗いのでリスクを避けた。

10月25日
京都のページができました。
http://clatakao.web.fc2.com/161023kyouto.html

伏見稲荷大社のページができました。
http://clatakao.web.fc2.com/161024hushimiinari.html

特急はしだてで福知山に移動し、小学校で文化庁公演。

夜は京都駅近くの串カツ屋で4人で食事。
安くて美味しいが、早い時間に行かないと行列ができる。

10月24日
京都駅からチャーターバスに40分ほど乗り、境谷小学校で文化庁公演。
相変わらず楽器体験ではマウスピースとリードを洗うのに忙しいが、楽しんでもらえたようだ。

公演後、伏見稲荷大社へ。
写真では分からないその規模の大きさに度肝を抜かれた。
無限とも思える鳥居の連なりは圧巻。
結局三ノ峰で日没になり、稲荷山山頂には行けなかった。

20時55分出発、9.28km。
今日も琵琶湖ランニング。
大津湖岸なぎさ公園をびわ湖大津プリンスホテルまで走ってみた。
半円柱の恐らく全室琵琶湖ビューというのが売りなのだろうと思われる巨大で豪華なホテルだ。
近江大橋から先は今日初めて走った。
広くてきれいでよく整備されているが、路面が硬いのは近江大橋以南と同様で、スピードが出せず、距離も伸ばせない。
夜景でも眺めは素晴らしいので、それを楽しむランニングということにしよう。

10月23日
明日からの文化庁公演のリハーサル。
その後京都に移動。
まずは清水寺へ。
それから三年坂を下り、途中坂本竜馬の墓を経由し高台寺へ。
ここには何度か来たことがあるが、やはり秀吉と北政所が祀られている霊屋(おたまや)が長い時の流れを感じさせて重みがある。
巡っているうちに暗くなり、ライトアップで紅葉し始めた木々が美しく照らし出された。

ホテルは琵琶湖畔。
京都は高すぎて宿泊不能。

21時11分出発、8.76km。
夕食でラーメンとチャーハンを食べ過ぎて体が重くスピードが出ない。
琵琶湖畔のコースは夜景も美しく楽しめる。
しかしコンクリートで路面も悪く、スピードを出せない上に足を痛めそうだ。
芝生もあるが、私はどうも芝生は苦手だ。
明日以降はスピードが出ないことを覚悟して芝生を走ってみようかな。
近江大橋を渡ってみた。
こちらは路面はいい。
ただアップダウンがあるのと、風の影響がかなりある。
明日以降は大津方面に行くのもよさそうだ。
帰りは車道横の歩道を走ってみたが、こちらも石畳、コンクリートがあり、狭い上に路面状況も悪い。
今週はいい練習をするのはなかなか難しそうだ。

10月22日
21時22分出発、11.13km。
雨がなかなか止まないので先に夕食を済ませた。
夕食後2時間で調子が出なかったが、終盤ようやく多少加速。
ベストは1km4分47秒(139bpm)、平均ペース1km5分3秒(131bpm)。
最近足が疲労しやすいのはシューズが原因ではないか。
ターサージール4本来のクッション性やバネのような反発力がほとんど感じられなくなっている。
もう1年も使っているので、このシューズで走っているのは全体の半分程度だが、恐らく少なくとも千数百キロは走っているだろう。
千キロを超える前に交換すべきだった。
11月上旬発売予定のターサージール5を購入してレース用にし、レース用に温存してあるターサージール4を練習用にする予定。

10月21日
定期演奏会本番。
前半はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。
ピアノはマリアンナ・シリニャン。
昨日のリハーサルも今日のゲネプロも十分に音楽的だと思ったが、甘かった。
彼女は本番でのみ曲に没頭し、表現を解き放つのだ。
激しい部分ではリスクを恐れず思うがままに突き進み、歌う部分はより官能的になる。
その感情の波が会場全体を覆い尽くした。
アンコールはラフマニノフのチェロソナタをマーティンと共演。
昨日そんな話になり、急遽やることになったそうだ。
まるで一つ一つの音が生きているかのような、うっとりするような演奏だった。

後半はベルリオーズの幻想交響曲。
極度に興奮したり心臓がバクバクしたりし、突進するような音楽で、明らかに若い男を描いている。
指揮の川瀬さんはそれを見事に表現していた。

22時17分出発、5.16km。
物足りないが、遅い時間なので仕方ない。
多少は気分がすっきりした。
平均ペース1km5分2秒、平均心拍数132bpm。

10月20日
定期演奏会リハーサル3日目、明日本番。
午後はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をマリアンナ・シリニャンと合わせた。
独特の抒情性と繊細な表現が印象に残った。

17時22分出発、8.24km。
足に疲労感があるため、距離を短くした。
平均ペース1km5分1秒、平均心拍数132bpm。

10月19日
定期演奏会リハーサル二日目。
終了後、事務局で事務折衝。

夜は広島城ナイトラン。
16日日曜日に石見空港ハーフマラソンを走ったAさん、Rさん、Tさん、秋吉台トレイルを走ったTさんも元気に参加。
同じ日に四万十100kmを完走した仲間もいる。

10月18日
定期演奏会リハーサル初日。
曲はベルリオーズの幻想交響曲。
指揮は川瀬賢太郎さん。
テンポや意図を棒で明確に示すことができるので、仕上がりも早い。
アイデアに溢れ、表現も豊かだ。

18時53分出発、11.04km。
ベストは1km4分42秒、平均ペース1km4分57秒(心拍数142bpm)。
昨日より平均ペースが4秒遅く、心拍数は3bpm高い。
昨日の好調が維持できると思ったのが甘かった。
まだまだ修行が足りない。
明日のナイトランで疲労回復しよう。

10月17日
17時11分出発、11.13km。
気温が上がり、久しぶりの半袖短パン。
今日の目標は、
「スピードに対して心拍数をできるだけ低くする。」
結果は、ベストは1km4分42秒(心拍数142bpm)、平均ペース1km4分53秒(心拍数139bpm)。
理想的なレースペースだ。
昨日に比べて平均ペースは3秒速いのに、心拍数は3bpm低い。
つまり、より効率的に走れている。
スピードを上げないように気を付けて走ると、結果的に好きに走るよりも速いというのも面白い。

10月16日
昨晩、パソコンに豆乳をこぼしてしまった。
スタンバイで閉じていた。
急いで拭いて開くと、中にはほとんど入っていなかった。
シャットダウンしようとしているうちにタッチパッドが動かなくなった。
やばい。
右クリック、左クリックも駄目。
数時間乾かしたが、やはり動かない。

今朝起動すると、タッチパッド、右クリック、左クリックが動くようになっていた。
安心しかけたが、キーボードがおかしい。
uを打つと4、iは5、oは6、jは1、kは2、lは3になる。
パソコン修理で検索して電話したら、預かって1ヶ月かかると言われて呆然。
広島駅前に新しくできたビックカメラに行き、キーボードを買って帰って試してみたら、同じ現象が起こる。
もっと深いところが壊れているのだ。
絶望的状況。

待てよ。
見慣れないところが光っている。
いじってみたら、直ってしまった。
NumLockキーがオンになっていたのだ。
そんな機能があったのか。
やれやれ。

昨日の話。
17時19分出発、11.11km。
11日、12日に11kmを連続して走ったら、疲労が残ってしまった。
夏の8kmの走り方で11kmを走るからだ。
節約モードで走ったら、ダメージを抑えることができた。
足は地面の近くからそっと下ろし、蹴るのではなく瞬間的に力を加えるイメージ。
フラットに近いつま先着地、ピッチ走法、などなど。
ベストは1km4分44秒(心拍数138bpm)、平均ペース1km5分4秒(心拍数133bpm)。
特にベストの時の心拍数の低さが際立つ。

ここから今日の話。
友人と登山の約束をしていたが、雨のため無念の中止。

17時21分出発、10.11km。
今日も節約モードで走り出したが、途中で欲求不満になり、好きなように走ったら気持ちのいいこと!
ただし疲労を残す走りになったかも知れない。
ベストは1km4分39秒(心拍数152bpm)、平均ペース1km4分56秒(心拍数142bpm)。
やはりこうやってデータを見ると、5秒速く走るのに心拍数を12bpmも上げるとは、相当なエネルギーの浪費と言える。

購入者の声
<ブラックダイヤモンドをご購入の方より>
選んで頂いたマウスピースを試してみました。
噂通りのダークな音色で、シャリュモー音域は特に顕著ですが、全般的に音が均質でコンパクトにまとまっており、今までにない吹奏感です。
均質感、コンパクト感はまさに求めていたものであり、驚きました。
ダークな音色はちょっとやり過ぎな気もしますが、ロングフェースのマウスピースに比べて圧倒的に安定感があり、アマチュアにはうってつけのマウスピースだと感じました。
ありがとうございました。

10月14日
日浦山のページができました。
http://clatakao.web.fc2.com/161014hinourayama.html

今日はあまりにも天気がいいので、日浦山日没鑑賞登山に出かけた。
空気が澄み、美しい夕景を楽しめた。

ラヴェル作曲 ラヴァルス
マリス・ヤンソンス指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 2007年ライヴ録音
最後に拍手が入っている。
ライヴ録音とは思えない完成度の高さはさすがだ。
響きは全体にもやもやとしていて、もう少しクリアな方がうれしい。
最初のファゴットの吹き方がもう違う。
フランス音楽であんなテヌートはしない。
すぐ近くの国なのに、随分文化は違うようだ。
指揮者に何を言われてもいいようになるべく主義主張は持たないようにしているが、あそこをテヌートしろと言われたら嫌だろうな。
この曲は指揮者の構成力と音楽性が問われるが、ヤンソンスはなかなかいい味付けをしている。

10月13日
広島県立中学校・高等学校というすごい名前の学校で音楽教室。
普通こういう名前がつくとその地域唯一もしくは最高の学校ということが多い。
西高屋駅の近くにある。
生徒たちは先生の指導もなく自然と静かになり、集中して聴き、反応もいい。
勉強するには理想的な環境だと言えるだろう。

ガーミンが安静時心拍は39だと言うのだけど、いくらなんでもこれは間違いではないか。
起床時の心拍数は50ぐらいのはずだが。

17時20分出発、5.15km。
足に疲労感があるので、今日は疲労回復ランニング。
平均ペース1km5分5秒。

10月12日
海田高校で音楽教室。
うちから自転車で15分。
そういえばIさんの娘さんもここに通ってたな。

夜は広島城ナイトラン。
久しぶりのYさんなど6名で楽しく走った。
10月2日に新庄・蒜山スーパートレイル(70km)を走ったばかりのTさんは、16日には秋吉台カルスト・トレイルラン(27km)を走るそうだ。
防府読売マラソンは前回2時間49分で、今回は2時間45分が目標だそう。
Rさん、Aさんは16日、萩・石見空港マラソンでハーフを走る。

昨日の話。

17時36分出発、11.27km。
ベストは1km4分35秒、平均ペース1km4分59秒。
気温が下がり、体が温まるのに5kmぐらいかかる季節になった。
こうなるといちばん調子が出るのは8km以降で、最低でも10kmは走らないと楽しめない。

夜は周南24時間リレーマラソンの打ち上げ。
広島酒場の屋上貸し切りで焼き肉などで盛り上がった。

10月10日
昨日の話。

リハーサル後、自宅でレッスン二人。
夜はメイエ氏をS君、Mさんのフランス留学組、Iさん、U君で囲んで交流会。

通常、天才という言葉は「努力の天才」を指すことが多い。
友人宅に遊びに行ったのにそこで一日中ピアノを弾いていたというルプーの逸話などがそうだ。
普通の人が努力と思うことを、努力とも思わず気がついたら一日中やっていたという人が著名な音楽家には多い。
もう一つの要因は、幼少期の環境だ。
例えば父親による英才教育なしに天才モーツァルトは存在しえなかったはずだ。
人並み外れた才能を持つ音楽家は、音楽家の家庭に生まれ育った二世が多い。
もしくは自分の人生を全て子供のために使うような母親が名音楽家を育むこともある。
ところがメイエ氏はそれらに全く当てはまらない。
音楽家の家庭でもないし、特に幼少期にピアノをしっかりやったということでもない。
きちんとしたクラリネットの先生についたわけでもなく、それにも関わらず当初から際立つ才能を見せた。
これはもう才能としかいいようがない。

通常音楽家は何度も反復練習をすることを苦にしない人がほとんどだ。
なぜなら、反復練習なしに音楽家になることはまず不可能で、それを苦にする人は音楽家になろうとは思わないのだ。
ところが、彼は反復が大嫌いだ。
なにしろ反復しなくても、イメージすればできてしまうのだから。
だから彼にとって、反復練習は何の意味もない。
いままでこんな人に出会ったことがない。

「ダブルタンキングはダブルと分かる。きれいじゃない。だから私はシングルで吹く。」
普通の人はシングルで間に合わないから仕方なくダブルタンキングで吹いているのだ。
超高速シングルタンキングができてしまう彼だから言えることだ。

「その日に開けたリードを吹く。」
リードはホールや曲などによって異なる。
だからその日にいちばんいいリードをその日に選ぶそうだ。

「指揮者がいると、有名でない曲は却下される。だから自分が指揮をする演奏会で今回のような曲を取り上げている。」

マウスピースは数日前にパリで買った5RVライヤー。
リードはルピック56の3半+。
ただし、彼の仕掛けを真似することは何の意味もない。

ここから今日の話。

音楽の花束本番。
特にメンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」が心に残った。
第2楽章は初日から速かったが、ゲネプロでさらに速くなり、相当にプレッシャーがかかった。
終楽章最後のゆっくりとしたソロも、インテンポでかなり拘束された。
全体に緊張が緩むところが全くなく、演奏者としてはきついが、極めて集中力の高い演奏になった。
魔弾の射手もそうだが、フランス風の普段と全く違った解釈も新鮮だ。
そしてシュポアのクラリネット協奏曲。
やはり速さが際立つ。
何度吹いても完璧で、楽で簡単そうだ。
録音では細めの音になるが、実際には長身とがっしりとした体格に見合った豊かな響きがする。

終演後は、香川、愛媛など遠方から聴きに来た多数のクラリネット関係の知人が出口で待っていてくださった。

18時16分出発、11.12km。
ベストは1km4分42秒、平均ペース1km4分58秒。

10月8日
音楽の花束のリハーサル初日。
曲はウェーバーの「魔弾の射手」序曲、シュポアのクラリネット協奏曲第2番、メンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」。
指揮とクラリネット独奏はポール・メイエさん。
リハーサル前に少し話をした。
非常に綿密なリハーサルをする。
ドイツ的な演奏とは全く異なり、習慣的に遅くなることが多い個所もどんどん前に行く。
テンポは速めだが、例えば終楽章最後のところは遅く始めて徐々に速くしたりと、テンポ自体も変化に富んでいて面白い。
フランス風ウェーバーという感じだ。
音楽的なアイデアも多く、自筆譜のファクシミリも読み込んでいる。

シュポアのクラリネット協奏曲第2番は明るく軽快で高速パッセージが多く、まさに彼のためにあるような曲だ。
divineをピンクゴールドメッキにしている。
ソリスティックな際立つ音だが、このピンクゴールドメッキも影響していると思う。
我々とは別次元の時の流れの速い世界に住んでいるように思える。
全体にテンポが速いのだが、彼にとってはそれが普通なのだ。
時に全ての音を聴きとれないぐらい高速で指が動く。

一コマ目はV21、二コマ目後半にV12を吹いてみた。
V21は音がクリアになる。
その分、ピッチがやや高く聴こえるかも知れない。
V21の後V12を吹くと、音が広がり集中していないように感じる。
今回V21とV12を一箱ずつ開けたが、V21は10枚中8枚が残り、そのうち5枚が本番用。
それに対してV12は4枚が残り、本番用は1枚で、結果はV21の圧勝。
ただし、V21が出始めた極めて質の高い時期のものなので、今は変わっているかも知れない。

10月7日
埼玉の自宅で名古屋からの生徒さんをレッスン。
その後新幹線で移動し、広島の自宅で山口からの生徒さんをレッスン。

ポール・メイエは何と同い年だった。
私が留学中すでに有名だったので年上だと思っていた。
十代から活躍していたのだ。
ちなみにパスカル・モラゲスは2つ年上。
私が高校生の時十代で初来日し、FMで放送されたのを聴いたが素晴らしかった。

北九州マラソン落選。
ショックが大きい。
別の大会を探さないと。

19時58分出発、8.14km。
追い風の時は風に乗り、向かい風の時は風に逆らわず、気持ちよく走った。
ベストは1km4分34秒(心拍数144bpm)、平均ペース1km4分54秒。

10月6日
渋谷のアクタスでレッスンと選定。
M30トラディショナル、M30プロファイル、ブラックダイヤモンドを選定した。
今日はよく晴れて空気が澄み、帰りの電車から日光白根山、男体山、女峰山が見えた。

17時21分出発、7.49km。
体調がよくないのは、寝る時暑くて明け方寒いせいか、それともフランス語の勉強のしすぎか。
ゆっくり走ろうと思っていたのに、なぜか加速。
ベストは1km4分15秒(心拍数168bpm)、平均ペース1km5分3秒。
明らかに心拍数が高すぎる。
なぜこんなに頑張ってしまったのか。
そして走り終えると体調がよくなっていた。

そういえば東京の電車で煙い人が隣に座ることは最近ない。
私鉄は元々ホームに灰皿はなかったが、JR東日本も2009年に関東ではホームから灰皿を撤去した。
これにより煙たい輩が隣に座ることがなくなったのだ。
JR西日本も、京阪神エリアではホームに灰皿はない。
しかし広島にはある。
つまり、京阪神に比べれば広島は人もまばらな田舎だからホームに灰皿があっても大して問題ないというのがJR西日本の考えなのだろう。

10月5日
久しぶりにシュポアのクラリネット協奏曲第2番をさらってみた。
明るく軽快でなかなかいい曲だ。
10月10日音楽の花束でポール・メイエの演奏を聴くのが楽しみだ。
彼のテクニックならそう難しい曲ではないだろう。
同時に彼の指揮でウェーバーの「魔弾の射手」序曲とメンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」を演奏する。

17時11分出発、8.27km。
普段はFrance2を日本語とフランス語で見て勉強している。
ただ、国際情勢には詳しくなるが、本当にフランス語の勉強になっているかどうかは微妙なところだ。
単語が偏るし、完全には理解できていない。
結構頭が疲れるので、仕事が忙しくなるとできなくなる。
フランス人と話をする前には、「フランス語会話とっさのひとこと辞典」(CD7枚)を、聴いて、読んで、発音する。
会話には即効性があるが、これもかなり疲れる。
2時間やって脳が終了した。
頭が疲れた状態で走ると、走るのもきつくなる。
登山の疲労は大分取れ、登山のトレーニング効果も感じられた。
ベストは1km4分37秒、平均ペース1km4分58秒。

<リード保存法>
リードには、その成長段階に応じて最適な温度と湿度がある。
吹き始めて1週間以内でまだ成長させたい場合は、室温と通常の湿度で保存する。
リードが完成し、それ以上老化させたくない場合は、低い温度と高い湿度で保存する。
具体的には、冷凍保存用パック(イージージッパーがお勧め)に入れ、冷蔵庫で保存する。
そのまま冷蔵庫に入れると乾燥しすぎるので注意が必要。
さらに湿度を高くしたい場合は、クリーニングペーパーを丸めて濡らし、冷凍保存用パックに一緒に入れる。
たとえ成長段階であっても、真夏の空調が効いていない室内や冬場の暖房の効いた室内はリードを駄目にする。
高温や乾燥は避けないといけない。

<リード冷凍保存法>
リードを一日乾燥させてから冷凍保存用パックに入れ、冷凍庫で保存する。
これにより、数か月程度であればほとんど変わらない状態を維持できる。
ただし、長期間になると徐々に乾燥していく。
これは家庭用冷凍庫の温度や開け閉めが影響していると思われる。
リードはそのまま置いておけばどんどん老化する。
冷凍することにより、この現象を止めることができる。
いいリードだと思ったら冷凍保存し、本番など大事な時だけ出して吹く。
これにより、一枚のリードを複数の本番で使用できる。

<マウスピースについて>
マウスピースは、使用することによりリードと接する部分が徐々に削れ、リードとの間隔が狭くなる。
これにより、厚いリードに合うようになり、薄いリードに合わなくなる。
つまり、古いマウスピースほど厚いリードに合うようになる。
古いマウスピースと新しいマウスピースを同時に使用することにより、厚いリードと薄いリードの両方に対応できる。
気圧が低くなればリードは厚くなり、気圧が高くなればリードは薄くなる。
その日の気圧によって、同じリードでも合うマウスピースは違う。
マウスピースを1本しか使わないというのはとても危険だ。
リードが合わない時、リードが悪いと思ってしまう。
しかし実際には、別のマウスピースなら上手く行く可能性は高い。
上記の通り、マウスピースは徐々に変化する。
1本しか使わないと、この変化に気が付かない。
そのため、最近どうもリードが薄いなあなどと思ってしまうのだ。

10月4日
安達太良山のページができました。
http://clatakao.web.fc2.com/161002adatarayama.html

先日、冷凍庫で眠っていたV21を久しぶりに吹いたら悪くない。
発売当初に買って置いてあった箱を開けてみたら、なかなかいい。
なぜ使わなくなったのだろう。
確か、同じ音の太さだとV12よりも口が疲れるという理由だった気がする。
最近誰に聞いてもV12を使っていて、V21を使っているという人を見かけないけど、誰かいるのかな。
根本を細くすることで鳴りをよくしている。
その代り、アンファイルドにすることでより太い音色にしている。
バランスとしては悪くないが、このアンファイルドが口が疲れる原因のような気もする。
今回開けた箱は10枚中8枚が残りかなりレベルが高いので、ひょっとしたら次の演奏会で使うかも知れない。

17時36分出発、5.1km。
ベストは1km4分35秒、平均ペース1km5分3秒。
スピードは出るが、先日の登山の疲労が残っていて、走っていてきつさを感じる。

10月3日
東久留米駅の目の前にあるインド料理店ルチラ。
食べた瞬間、体が狂喜乱舞する。
これほど衝撃的に美味しいカレーを私は他に知らない。
それだけではない。
食べると頭が冴え、体はぽかぽかと温まり、活気がみなぎる。
玉葱などの味わいも深いが、その源泉はやはりスパイスだろう。
他の店も当然スパイスは使っているのに、一体何がどう違うのか不思議だ。

メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」
アンドリュー・リットン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
この赤ワイン、甘みが強く、まずくはないが、酸味も渋みも足りない。
これでは美味しいとは言えない。
そんな印象を受けた。
全体にテンポは速い。
第1楽章ではそれが躍動感につながっているが、第2楽章は慌ただしい。
終楽章は短調のはずなのに短調に聴こえない。
そこに躍動感はあるが、哀しみも鬱々とした気分もない。
最後は長調になり、霧が晴れて雄大な景色が広がるはずだが、元々霧はかかっていないので晴れもしない。
そしてそれ自体が特に雄大な景色でもない。

購入者の声
<B♭クラリネット用ピンクゴールドをご購入の方より>
今年1月にMPをBD5に変えましたが、最近はよりスムーズに鳴るようになっておりました。
そこへリガチャーも新調したので、よりレスポンスがよくなりました。
ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

10月2日
2016年10月2日 安達太良山

標高1700m

日本百名山55座目。

4時起床。
東久留米駅5時8分発の西武線で池袋へ。
大宮から郡山まで新幹線、そこから東北本線で二本松駅7時59分着。
タクシーでロープウェイまで30分。
ロープウェイとセットのお得なプランがある。

ロープウェイ山頂駅からすぐの薬師岳に、「この上の空がほんとの空です」という碑が立つ。
背後に安達太良山山頂と紅葉の絶景が広がる。

〜あどけない話〜

智恵子は東京に空が無いといふ。
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間(あいだ)に在るのは、
切っても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとうの空だといふ。
あどけない空の話である。

日曜日でさすがに混雑していたが、振り返れば逆光に紅葉が際立つ美しさを見せた。

安達太良山山頂は岩峰が突き出し、別名乳首山とも呼ばれる。
鎖場を登りその山頂に立つと、360度の絶景が広がる。

絶好の登山日和で、空は突き抜けるような青さだ。
確かにこれが「ほんとの空」だと思う。

牛ノ背を行くと、まるで別の星のような風景が広がり衝撃を受ける。
沼ノ平噴火口だ。
火山性ガスのため通行禁止となっている。
この風景を見た時の印象を写真にすることは極めて難しい。

くろがね小屋までの道もススキや紅葉が美しかった。
くろがね小屋から先は何とジープが通る。
幅は確保されているとはいえ、これほど凸凹の道を車が通るというのは凄い。
ここは馬車道、昔の街道のようだ。
途中で山道が分かれ、そちらの方が短時間で歩ける。

鳥川橋からはあだたら渓谷自然遊歩道を歩いた。
いくつもの滝があり、三脚はないので岩などでカメラを固定し、露出を長くして撮影してみた。

二本松駅の近くには智恵子の生家があるそうだ。
今日は時間がなかったが、機会があったら行ってみたい。

これ以上ないという好天、鮮やかな紅葉、畏敬の念を感じさせる噴火口、心を震わせる「ほんとの空」の物語。
記憶に残る一日になった。

10月1日
午前中レッスン、午後音楽教室のリハーサル。
その後新幹線で東京に移動。

21時21分出発、5.08km。
遅い時間なので5kmだけ走った。
ベストは1km4分44秒、平均ペース1km5分2秒。
新幹線の疲れが取れてすっきりするが、よく寝るには10kmぐらい走った方がいいかな。

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